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けい

天祖神社社号改称150年記念誌発行

皆さま大変お待たせいたしました。


この度、社号改称150年を記念して作成しておりました『天祖神社150年ー「国づくり」から「まちづくり」へー』を発行しました。今回は、記念誌作成の裏側を紹介していきたいと思います。



【勉強会の開始】

記念誌の制作準備は私が天祖神社に着任した令和4年7月から始まりました。板橋区登録文化財に指定されている、天祖神社所蔵文書を読んだり、境内の石造物、扁額、版木等を調べ始めたのです。初めは全く読めず苦戦していたくずし字も何度も読み進めていくと少しづつ読めるようになりました。歴代の神職が神社のことを思い書き綴った文章から、当時の人たちの気持ちが伝わってきました。






【企画展示の用意】

令和5年3月13日、どしゃぶりの雨の中、宮司さんと国分寺市にある東京都公文書館に向かいました。天祖神社にまつわる公文書の調査です。初めての公文書館での史料調査でしたが、時間を忘れるほど夢中になって公文書を読みました。公文書館では多くの発見がありました。中でも「神明宮(社)」の社号を改称するにあたって「天祖神社」以外の候補があったことが判明しました。帰るころにはすっかり雨もあがり、新発見があった喜びで帰ってきました。


天祖神社所蔵文書にはかつての杜が記された境内図が残されていました。そこでその境内図をジオラマで再現できないかという話になりました。ジオラマを誰に作ってもらうか考えたときに、常盤台在住の藤田さんの噂を聞きました。藤田さんへジオラマ作成の依頼へ向かうと、古くから知っている天祖神社のためならと、快く承諾してくださいました。再現ジオラマは昭和22年の境内図を基に作成していただきました。




【企画展示「天祖神社の150年」】

令和5年4月22日から29日にかけて杜のまちやにて、企画展「天祖神社の150年ー神明宮から天祖神社へー」を開催いたしました。企画展では、神社と地域の歴史を人・もの・ことからたどり、歴代神職の解説、当時の様子を知ることのできる写真や文書などを展示しました。展示方法を学ぶため宮司さんと様々な展示を見学にいきました。単純に展示物を並べるだけでなく、照明や空間の使い方が重要であると知ることができました。企画展示ではそれらを考えながら展示物を配置しました。企画展には多くの方がご来場され、昔の常盤台についての貴重なお話しを聞くこともできました。






【記念誌の作成】

今回作成した記念誌は、この企画展示の図録をイメージしていますが、企画展の情報のみでなく、皆さまからご寄稿いただいた思い出話や、新たに発見した事実を取りまとめました。また、板橋区長さま、東上線の駅長をはじめ多くの関係者さまからご寄稿いただきました。天祖神社の歴史をわかりやすく伝えるため、宮司さんとともに楽しみながら何度も推敲と校正を重ねる日々が続きました。




【記念誌のデザイン・写真】


記念誌は天祖神社の由緒書きをデザインした、株式会社アドアーツの仲快晴さんにデザインを依頼し、写真はフォトグラファーの久保田光一さんに撮影していただきました。

お二人の楽しそうな撮影風景をご紹介します。


仲さんと久保田さんの撮影の様子



【記念誌の発行・お披露目】

令和5年9月21日発行を目指していた記念誌ですが、約半年遅れの令和6年3月31日に発行、4月21日の祖霊祭・祈年祭の直会の席にて総代、世話人の皆さまへお披露目することができました。ここまで紆余曲折ありましたが、皆さま熟読している姿をみて喜びが込み上げてきました。




この度、天祖神社社号改称150年記念事業へご奉賛賜りました、皆さまへは順次記念誌とお礼の品をお届けいたしますので、もうしばらくお待ちください。


天祖神社社号改称150年記念事業は今回の記念誌発行で終わりではなく、ダイモンを復元するプロジェクトも進行しています。ダイモンとはかつての神社の入口のことです。このプロジェクトでは、昨年の9月21日に境内へ建立した社号標を、ダイモンの地へ移動することを計画しております。引き続き、天祖神社社号改称150年記念事業へのご奉賛をお待ちしております。





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