石神井川花のトンネルプロジェクトでは、上皇さまのお誕生日にあたる令和4年12月23日に東宮降誕記念植桜之碑前にて富士桜(マメザクラ)の植桜式を執り行いました。
(当日は、強風が吹き急遽テントに横幕を取り付けるなどの対策をとっての開催となりました。)
板橋区観光協会後援のもと開催された植桜式には、板橋区観光協会会長の別府明雄様をはじめ、地域の縁ある方々がご参加くださいました。
当日は、宮内庁掌典の堤公長様による御製の披講
「取り木して土に植ゑたるやまざくら生くる冬芽の姿うれしき」
(平成21年 御所の庭にて)
を行っていただいたほか、
板橋区長の坂本健様より、「この地に再び桜を植えることで、当時の人々の願いや心を知り、よりよい未来が創造されていくことを期待しております。」とのお言葉をいただきました。
また、公立大学法人奈良県立大学ユーラシア研究センター客員研究員・
公益社団法人大日本山林会林業文献センター運営委員会委員の岡本貴久子様より植樹についてのお話を頂戴いたしました。
植桜式を行った場所に建つ石碑は、東宮誕生を記念し、上板橋村の青年団が中心となり石神井川沿いに千本の桜を植樹した際(昭和9年4月)に建てられた石碑です。
現在、石碑の脇には地元に住む、坂田宏一様が解読された、碑文の解説文の説明板が建てられています。
今回の植桜式実現に至るまで、紆余曲折ありましたが、
プロジェクトの発足人の一人である板橋区観光協会の深山宏様が中心となり、板橋区議会議員の中村とらあき様をはじめ多くの方々からご協力賜り、植桜式の実現まで至りました。
また、同時期には都議会議員の松田やすまさ様の働きかけにより、東京都から3本の桜を石神井川に架かる栗原橋付近から城北中央公園沿いへ植樹されました。
合計4本の桜が石神井川沿いに植樹することが出来ました。
今後も【花のトンネルプロジェクト】の活動は続きます。
私自身今回の植桜式が初めてのプロジェクト参加でした。
実際に現地で桜を植えると当時の人々の願いや心を感じ取ることができ、資料からは学ぶことのできない貴重な経験をすることができました。
当時の人々の願いや心を後世に受け継いでいきたいと思います。
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